私がゴルフシミュレーターと出会ったのは2005年のこと。
IT企業のシステムエンジニアだった私は、日々終電で帰宅するハードな業務をこなしていました。そんなとき、心身ともに疲弊していた私を気づかってか、職場の先輩が「気分転換にゴルフシミュレーターをしてみないか?」と声をかけてくださいました。2人で出かけた先は渋谷区のとある保養施設。そこには当時、国内にわずか2~3台しか存在しなかったゴルフシミュレーターがあり、プレーに興じる人々の姿がありました。
ゴルフシミュレーターという新しい機器の先進性とハイスペックな仕様。特別宣伝されているわけでもないのに、自然に人々が集まる娯楽性。その可能性に魅せられた私は、ただちに行動を起こしました。折しも米国・aboutGolf社が南アフリカの防衛関連企業EDH社と提携し、シミュレーションゴルフ事業へ進出したばかりのタイミング。私は両社へメールを送ってアポイントを取り付けると、すぐに米国と南アフリカへ飛び、役員と直接交渉に入りました。5日間で地球を2周する行動力と熱意が評価されたのか、同社製品の日本国内独占販売権を獲得することに成功し、アンプラス創業に至りました。
その後も世界各地のメーカーを飛び回り、徐々に取引メーカーや取り扱い機種が増えていきました。現在、大手スポーツ量販店におけるインドアゴルフ機器を一手にお取り扱いさせていただいているのも、創業時から変わらぬベンチャーならではのスピードとアグレッシブさによるものと自負しています。
日本ではゴルフ人口の減少が叫ばれて久しいですが、それでも米国に次いで世界第2位のゴルフ人口を誇る有力市場です。
さらに世界のゴルフ市場に目を向ければ、中国やインドなどで経済成長とともにゴルフ場が次々にオープンしており、ゴルフ人口の急激な伸びが期待されています。ゴルフコースへ足を運ぶゴルファーの方々にとって、シミュレーションゴルフはスコアの向上に確実に役立つもの。
さらにゴルフコースには足を運ばない方々にとっても、シミュレーションゴルフは気軽に楽しめる娯楽であり、日常生活における気分転換や健康維持に寄与するものです。
アンプラスの活動がゴルフ業界の活性化につながること。
過去の私がそうであったように、人々の健康増進に貢献すること。
この大きな目標に向かって、今後も「下りエスカレーターを駆け上がる」スピードとアグレッシブさをもって、社一丸となって
未知のビジネス分野を切り拓いていく所存です。